旧合田家住宅(島屋)[合田邸]
合田邸通信
合田邸通信では令和5年11月以降の現状での保全の状況や、限定的な活用についてどのようなことが行われているかを、随時更新しています。
旧合田家住宅(島屋)について
「旧合田家住宅(島屋)」は、多度津金毘羅街道である[本町筋]が[川端筋]と交差する角敷地付近に位置する住宅で、豪商・事業家・政治家などとして近世から近代にかけて活躍した合田家が、当主三代にわたって順次建築整備して完成した大邸宅です。
令和3年3月には、現在残る10棟3基が多度津町の有形文化財に指定されました。
以前より、地域住民には「合田邸」という愛称で呼ばれています。
伝統的町並みに佇む旧合田家住宅(島屋)
江戸時代より北前船の寄港地、こんぴら街道(多度津金毘羅街道)の玄関口としてにぎわい、讃岐鉄道や銀行の設立など常に四国の近代化をリードしてきた多度津町。
地区ごとに異なった役割を担ったことで、商家街、旅館街、繁華街など多様性に富んだ町並みが生まれ、その繁栄ぶりを今に伝えています。
合田邸は、この歴史の中にいた「多度津七福神」のひとり(または一家)、弘化2年(1845年)に三豊郡豊浜(現在の観音寺市豊浜町)から移り住んだ、合田家(島屋)の邸宅です。
町の歴史文化の重なりを象徴する旧合田家住宅(島屋)
旧合田家住宅(島屋)には、明治中期から昭和初期にかけて建築・増築された和洋並列の建物が複数現存します。
ひとつの敷地に時代や様式の異なった建物が並んでいることは大きな魅力であり、建物そのものの価値だけでなく、多度津町の近代化の歴史、時代ごとの人々の暮らしや、港とともに形成されてきた地域の歴史的遺産としての大きな役割も担っています。
近年、七福神の邸宅の取り壊しが相次ぐなか、この町の歴史文化の重なりの象徴として、大変貴重な存在です。
見学・利用について
現在、緊急保全工事等を実施しているため、見学や利用を中止しております。
大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
旧合田家住宅(島屋)緊急保全事業
緊急保全工事の実施
敷地内のほとんどの建物で老朽化が進んでおり、文化財としての価値を保全するために、早急に保全工事を実施する必要があります。
町としては現在企業版ふるさと納税とガバメントクラウドファンディングによって集められた基金をもとに「旧合田家住宅(島屋)緊急保全工事」を専門家との協議をもとに基金で賄える範囲で順次、保全工事、修繕工事、それに伴う記録保存調査を実施しております。
この工事は貴重な資産であり文化財でもある合田邸は、経年劣化や自然災害等により、各所で損傷がみられるます。公有財産かつ町指定有形文化財として、今後の活用を図る上では、まずこれらの損傷箇所について対処すること、すなわち「保全」を行う必要があることから、町では「文化財としての価値の保全」を前提として、令和4年12月に根拠計画を策定し、今後の保存と活用に向けた保全計画を策定しました。
しかしながら、この根拠計画に沿って、保全に着手するための事前調査や工事を実施 していたところ、経年劣化やシロアリによる被害(以下「蟻害」という。)が甚大な箇所が相次いで見つかるなど、根拠計画策定時には想定をしていなかった保全上の課題が生じています。このことをふまえ、根拠計画の基本的な方針(前提)である「文化財としての価値の保全」を円滑に行えるよう、根拠計画の枠組み内において、実際の損傷状況や必要経費に応じた単年度ごとの実施計画を策定しました。
【実施計画に基づいて実施している工事】
離れ(えじぷとの間)棟 第2次調査&保全工事
(詳細は合田邸通信を参照)
【保全工事状況】
ガバメントクラウドファンディング・企業版ふるさと納税の実施
緊急保全工事の実施に当たり、ガバメントクラウドファンディング及び企業版ふるさと納税による寄附の募集を行います。
多度津町の歴史・文化を象徴する「旧合田家住宅(島屋)」の保全にご協力ください。
詳しくは、以下をご覧ください。
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会事務局 生涯学習課
〒764-8501
香川県仲多度郡多度津町栄町三丁目3番95号
電話番号:0877-33-0700
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更新日:2024年09月26日