冬の高血圧に注意しましょう

更新日:2025年12月01日

 高血圧症は、日本人にとって身近な疾患のひとつです。厚生労働省の全国調査では、高血圧の症状がある人は約4,300万人といわれており、国民のおよそ3人に1人が高血圧症であると言われています。みなさんは、普段、ご自分の血圧について意識されていますか?

 最近、注目されているのが、『血圧サージ』と呼ばれる、血圧の急上昇現象です。この血圧サージとは、あるタイミングで起こる血圧の急激な変動のことで、臓器や血管の老化を進行させ、心疾患や脳血管疾患の発症率を高める危険性があります。これは、高血圧の人だけでなく、普段の血圧が正常な人にも起こる現象です。

血圧サージの要因

・ストレスなどの精神的要因

・喫煙・飲酒などの生活習慣

・階段の昇り降り

・排便時(いきむ行為)

・寒さ(室内と屋外の寒暖差)

・入浴(脱衣所と浴室、湯船の寒暖差)

 特に冬の時期は、場所によっても寒暖差が大きく、血圧の急激な変動が起こりやすくなるため、注意が必要です。

 まずは、ご自分の血圧の状態を知るために、血圧測定を習慣にされることをお勧めします。

血圧測定時のタイミング

【朝】・起床後1時間以内 ・トイレを済ませた後 ・朝食の前

【夜】・就寝前

測定時のポイント

・いすに座った状態で測定する。

・血圧計のベルトは、心臓の高さになるように巻く。

・測定中は、会話せず、リラックスした状態で。

 高血圧を引き起こす要因には、加齢や生活習慣(喫煙や食生活、アルコール、ストレスなど)などがあります。これらの影響が重なると症状が悪化し、脳血管疾患や心疾患、慢性腎臓病(CKD)を引き起こすリスクが高くなります。血圧が高めの方は、自身の血圧を正しく知り、食事・運動等の生活習慣を見直すことが大切です。

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