○多度津町環境基本条例

平成13年2月20日

条例第1号

(前文)

私たちのまち多度津は、金比羅参りの玄関口として栄えた港町であり、多度津京極藩の城下町として古くから栄えたところであります。

また、四国最初の鉄道である讃岐鉄道の起点であり、海陸交通の要衝として発展しました。

北は瀬戸内海に面しており、砂浜海岸や高見島、佐柳島の美しい風景が展望でき、南は田園地帯が、西にはぶどう畑が続いて、美しい自然環境に恵まれています。

多度津山東部の桃山には県立桃陵公園があり、数千本の桜をはじめ四季を彩る花木があり、近代感覚に溢れる自然公園となっています。

この美しい自然と伝統ある文化の中で、私たちは心豊かに誇りをもって過ごして来ました。

しかし、急激な産業の発展及び都市化の進展や生活様式の変化は、環境への負荷を増大させ、人類の生存基盤である地球環境にも影響を及ぼしています。

私たちは、健康で文化的な生活を営む権利を有するとともに、その環境を守り次の世代に引き継いでいく責務を担っています。

この使命を深く自覚し、すべての町民の自主的な参加と協調により積極的な環境の保全に取り組む必要があります。

ここに、「緑と花と文化のまち」をまもり、住みよいまちづくりをするため、この条例を制定します。

第1章 総則

(目的)

第1条 この条例は、環境の保全について、基本理念を定め、町、事業者及び町民の責務を明らかにするとともに、環境の保全に関する施策の基本となる事項を定めることにより、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、現在及び将来の町民の健康で文化的な生活の確保に資することを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において、「環境への負荷」とは、人の活動により環境に加えられる影響であって、環境の保全上の支障の原因となるおそれのあるものをいう。

2 この条例において、「公害」とは、環境の保全上の支障のうち、事業活動その他の人の活動に伴って生ずる大気の汚染、水質の汚濁(水質以外の水の状態又は水底の底質が悪化することを含む。)、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下(鉱物の掘採のための土地の掘削によるものを除く。)及び悪臭によって人の健康又は生活環境(人の生活に密接な関係のある財産並びに人の生活に密接な関係のある動植物及びその生育環境を含む。以下「生活環境」という。)に係る被害が生ずることをいう。

(基本理念)

第3条 環境の保全は、健全で恵み豊かな環境が守られ、かつ、将来にわたって町民の健康で文化的な生活を維持・向上させるため、良好な環境を確保し町民がこの恵沢を享受することができるように適切に行わなければならない。

2 環境の保全は、環境への負荷の少ない持続的に発展することができる社会を構築することを目的として、すべての者の公平な役割分担の下に自主的かつ積極的に行われなければならない。

3 環境の保全は、地域の環境が地球全体の環境と深くかかわっていることにかんがみ、地球環境の保全に資するように積極的に行われなければならない。

(町の責務)

第4条 町は、前条に定める基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり、本町の自然的・社会的条件に応じた基本的かつ総合的な施策を策定し、実施しなければならない。

(事業者の責務)

第5条 事業者は、基本理念にのっとり、その事業活動に伴って生ずる公害を防止し、及び廃棄物を適正に処理し、自然環境の適正な保全を図るとともに、町が実施する環境の保全に関する施策に積極的に協力しなければならない。

(町民の責務)

第6条 町民は、基本理念にのっとり、環境の保全に自ら積極的に努めるとともに、町が実施する環境の保全に関する施策に協力しなければならない。

第2章 環境の保全に関する施策の基本方針等

(施策の基本方針)

第7条 町は、基本理念にのっとり、環境の保全に関する施策を策定し、実施するに当たっては、次の各号に掲げる基本方針に基づき、総合的かつ計画的に行わなければならない。

(1) 大気、水、土壌、動植物その他の環境の自然的構成要素を良好な状態に保持することにより、町民の健康を保護し、及び生活環境を保全すること。

(2) 生態系の多様性の確保、野生生物の種の保存その他の生物の多様性の確保を図るとともに、地域の特性に応じて、身近な緑、水辺地等における多様な自然環境を保全することにより、町民が自然と共生する豊かな環境を創造すること。

(3) 歴史的・文化的遺産を保存し、その活用を図るとともに、地域の個性を生かした美しい景観を形成することにより、人と自然との豊かな触れ合いが保たれる潤いと安らぎのある快適な環境を創造すること。

(環境基本計画)

第8条 町長は、環境の保全に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、多度津町環境基本計画(以下「環境基本計画」という。)を策定するものとする。

2 環境基本計画は、本町の自然的・社会的特性を考慮して、次の各号に掲げる事項について定めるものとする。

(1) 環境の保全に関する長期的な目標及び施策の大綱

(2) 前号に掲げるもののほか、環境の保全に関する施策を推進するために必要な事項

3 町長は、環境基本計画を定めるに当たっては、あらかじめ多度津町環境審議会の意見を聴かなければならない。

4 町長は、環境基本計画を定めたときは、遅滞なく公表しなければならない。

5 前2項の規定は、環境基本計画の変更について準用する。

(環境状況等の公表)

第9条 町長は、町民に環境の状況及び町が環境の保全に関して講じた施策の状況等を明らかにするため環境報告書を作成し、公表しなければならない。

第3章 環境の保全のための施策等

(施策の策定等に当たっての配慮)

第10条 町は、環境に影響を及ぼすと認められる施策を策定し、実施するに当たっては、環境の保全について十分配慮しなければならない。

(規制の措置等)

第11条 町は、公害を防止するため、公害の原因となる行為に関し、必要な規制の措置を講じなければならない。

2 前項に定めるもののほか、町は、環境の保全上の支障を防止するため、必要な措置を講ずるように努めるものとする。

(環境の保全に関する公共的施設の整備等)

第12条 町は、下水道、し尿の公共的な処理施設、その他環境の保全上支障を防止するための公共的施設の整備を推進するものとする。

2 町は、公園、緑地その他の公共的設備の整備及び利用のための事業を推進するものとする。

(資源の循環的な利用等の推進)

第13条 町は、環境への負荷の低減を図るため、資源の循環的な利用、エネルギー・水の有効な利用、廃棄物の減量及び再利用等が推進されるよう必要な措置を講ずるものとする。

(地球環境の保全の推進)

第14条 町は、県等と連携し、地球環境の保全のため、地球の温暖化の防止、オゾン層の保護等に関する施策の推進に努めるものとする。

(環境の保全に関する教育、学習等)

第15条 町は、環境の保全に関する教育及び学習の振興並びに広報活動の充実により事業者及び町民が環境の保全についての理解を深めるとともに、環境への負荷の低減のための活動が促進されるよう必要な措置を講ずるものとする。

(民間団体等の自発的な活動の促進)

第16条 町は、事業者及び町民又は民間団体(以下「民間団体等」という。)が自発的に行う緑化活動、環境美化に関する活動、生活排水の浄化に関する活動その他の環境の保全に関する活動が促進されるよう必要な措置を講ずるものとする。

(指導、助言及び助成)

第17条 町は、環境の保全のために必要があると認めるときは、民間団体等に対し、指導、助言及び助成を行うことができる。

(調査の実施等)

第18条 町は、環境の保全に関する施策の策定に必要な調査を実施するものとする。

2 町は、環境の保全に関する施策を適正に実施するために必要な監視、測定及び検査の体制を整備するものとする。

(環境の保全に関する施策の調整等)

第19条 町は、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に実施するに当たっては、これを調整し、推進するために必要な措置を講ずるものとする。

(国及び他の地方公共団体との協力)

第20条 町は、環境の保全に関する広域的な取組を必要とする施策については、国及び他の地方公共団体と協力して推進するよう努めるものとする。

附 則

この条例は、平成13年4月1日から施行する。

多度津町環境基本条例

平成13年2月20日 条例第1号

(平成13年2月20日施行)